孫正義正伝
井上篤夫さんの書いた「志高く」を読み始めました。ソフトバンクの創始者、孫正義さんの生き様を書き綴ったものです。幼いころから学生留学時代までを読み進めてきましたが、それだけでも本当にすごい方だと思ってしまいました。
6年近く前になりますが、ブロードバンド戦争真っ只中に孫さんが旗を振って、とてつもない販促費を投下して勝負に出たことがありました。のちにはパラソル部隊といって街頭で無料でブロードバンドパックを配っていた部隊です。
当時は、まずは電話での家庭一斉攻撃から開始したのですが、これがまたとてつもない規模で、スタート時点ですら、大手派遣会社が束になっても人がそろえられない状況でした。当然私のいた前職の派遣会社社内も大混乱。会社始まって以来の規模の受注となりました(結果、利益が出ずにあとでひどい目に遭ったのですが・・・)
そして、電話だけでは飽き足らず、街頭でも配り始めたのも孫さん。実は、初詣の人を狙って、大晦日に神社にパラソルを立てて配りまくった「神パラ」という伝説的な話もありました。
当時、事業企画担当だった私も初日は、碑文谷のPCデポにまわり、販促支援。届いているはずの販促グッズがみつからないとかもありお店の店長とすったもんだとか。その後、1週間は池袋のサンシャインに常駐し、テレマ部隊の立上げをしたりと奔走するのですが、これだけの人が動いたのは、キックオフミーティングで孫さんが「我々が時代を変える」というスピーチで皆の心をひとつにしたからだといわれています。
本当に、何をするにもとてつもない発想で、常人離れした策で正面から正々堂々と勝負に行く方です。この先、とても楽しみな本です。 |