昨日、紹介したリクルートのHCソリューショングループについて
よく考えてみると、2000年くらいに、知的資本という考え方が知られるようになってきて、リクルートでも本格的にこの領域をビジネスに展開できないかということで、新しいタスクフォース型の組織が作られました。
そもそも知的資本とは何かというと、従前はいわゆる財務諸表に現れる有形資本をいかに増やしていくかというのが企業経営の考え方でしたが、昨今は、財務諸表に見えない無形の資本が企業の価値に大きく影響するようになり、これらを総称して、「知的資本」と呼ばれています。
知的資本は一般的に、社内外の人材(知識、経験、能力、創造性、関係性)、バリューを生み出す仕組み(組織・構造、企業文化、ビジネスモデル、情報システム、ITケイパビリティ)、顧客との関係(顧客資産、評判、信頼、ブランド、カスタマ・ロイヤリティ、顧客満足)、そのほかの知的財産(特許、商標、著作物、情報資産)というもので形成されており、それぞれに、
HC(人的資本)
RC(関係性資本)
OC(構造資本)
と呼ばれています。
当時のリクルートは次世代事業開発グループと称して、HCMグループ、RCMグループ、OCMグループという3つのグループを構築して、2年ががりで、事業化できるか否かを検討していました。
私は、このうちRCMグループに所属して、関係性資本についての検討をしておりました。同じグループのメンバーには、このブログでも何度か紹介している、大友常世氏(ディップ株式会社 代表取締役副社長 兼 COO)、西村崇氏(株式会社アールスリーヘルスケアプランニング代表取締役社長)、伊藤克彦氏(株式会社HPT研究所 代表取締役社長)などがおり、今、考えると豪華な顔ぶれでした。(リクルートに残っているメンバーもえらい出世してるなあ)
http://www.dip-net.co.jp/
http://www.cocokarada.jp/company/index.html
http://www.hpt-lab.com/index.html
結局、残った事業は、件のHCだけだったんですけどね。。。。リクルートの採用系の事業とのコラボレーションを考えると、至極当然の話かもしれません。
最後に残ったグループですから、是非とも頑張って大きな事業にしていただきたいと思います。
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