
2008年の記念すべき1冊目に伊坂 幸太郎さんの書き下ろし「ゴールデンスランバー」を読みました。
井坂さんは、ここ数年、毎年のように直木賞などの文学賞候補になりつつも惜しいところであと一歩ということの続いてる大物です。実は井坂さんは、システムエンジニアから転身した珍しい作家で、以前、Webエンジニアの武勇伝のインタビューで、きたみりゅうじさんからお話をお聞きして、興味を持っていたので、この本を手にとってみました。
http://www.web-career.com/buyuden10_1.html
ストーリーは、仙台で起きた首相暗殺の犯人に政治的に仕立てられた男の逃亡劇を描いた娯楽小説です。書き下ろしながらも全体構成の面白さや伏線の生かし方など随所に天才的なものが感じられました。しかし、こういうちょっとひねった構成とか切り口が流行っているんですかね。今年の直木賞受賞作品の「吉原手引草」(松井今朝子著)、芥川賞受賞作品の「アサッテの人」(諏訪哲史著)も構成の妙に感心させられました。

「GOLDEN SLUMBERS」は、ビートルズの「アビーロード」の収録されている曲名からとったもので、ビートルズ解散にまつわるエピソードもちりばめられています。映画「I AM SAM」のサントラでは、ベン・フォールズが歌っていました。久々にビートルズも聴きたくなってきましたね~

娯楽小説的なのでラストは予測される結構調和的なものなのが少し物足りなくもありますが、それはそれで、娯楽ですからね。正月に読む本としてはかなりいいものを選んだと思いました。 |