日本を代表する国文学者である大野晋氏が本日、未明に亡くなられました。某マスコミに勤める友人が覚えてくれており、連絡をくれ、知りました。
学習院大学文学部日本文学科に在籍していた私は、大野先生が退官される年に入学し、大野先生の最後の授業を聞いた1人でもありました。当時、1年生で基礎演習という授業を大野先生に1年間お世話になりました。この授業では、夏目漱石の「こころ」を1行1行丹念に読みこんでいくというものをやりましたが、これが本当に面白かった記憶があり、ほとんど学校に行かなかった私も、この授業だけはかかさず出席していました。
大野先生の思い出はこの授業だけでなく、漢字テストで学年最下位を記録して、叱られたこと。「川井くんは勉強しないから駄目だ。男の子は勉強しないから駄目なんだ」という声をいまだに思えています。そしてもうひとつ。「アメリカ人は肉を食っているから強いんだ。君たちももっと肉を食わないと駄目だ」という叱咤激励。この叱咤激励に感化された私は、肉をそれまで以上に食い始め、この体型にたどり着くことになるのです。晩年は、「日本語練習帳」のヒットでクローズアップされたりもしていましたね。本当に惜しい方を亡くしました。
以下、MSNの産経ニュースから転載します。写真もこちらはら拝借いたしました。(インタビューに答える国語学者の大野晋氏 =2007年1月10日、東京・文京区、椿山荘 (瀧誠四郎撮影) )
<ミリオンセラー「日本語練習帳」の国語学者、大野晋氏、死去> 2008.7.14 11:33
ミリオンセラー「日本語練習帳」などでも知られた国語学者の大野晋(おおの・すすむ)氏が14日午前4時、心不全のため、東京都内の病院で死去した。88歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀・告別式は18日午前10時、東京都台東区谷中7の14の8、天王寺で。喪主は妻、千恵子(ちえこ)さん。
東京都出身。東京大卒。上代特殊仮名遣いの研究を発展させ、昭和21年と翌年、連続で有栖川宮記念学術奨励金を受けた。
文献資料をもとに考古学や人類学の知見も加え、日本語を通じて日本とは何かを考察。主著「日本語の形成」のほか、古代日本語の展開を平明に説明した「日本語の起源」「日本語をさかのぼる」などで一般の人にも親しまれた。また日本語とタミル語の関係を指摘して物議をかもした。
大野先生の御冥福を心より、お祈りいたします。










大野晋先生を尊敬申し上げる一人として私も先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
川井様が大野先生から直々にご勉学されたとは羨ましい限りです。
小生は、国際化研修を日本人に、日本人対応研修を外国人に提供する者です。日本人には、「英語の前に国語をしっかりと学びましょう」と言っております。そして「大野晋先生が書かれた日本語についての本を沢山読みましょう」と強調しています。
それが縁で1998年、大野先生が銀座の三愛ビルで「タミル語と日本語」についてご講演された時、講演控え室で先生とお会いする機会に恵まれました。
大野先生に言いました。「私は、国際化の研修講師です。そのために、私は、私の研修に参加する日本人に大野晋先生が書かれた本を沢山読むように勧めています。英語の前に國語を究める事が肝腎です。大野先生の本はそのために非常に貴重です。」すると大野先生は言いました。「それは実に正しい活用法です。驚きました。非常に嬉しいです。」あの時の笑顔を今も思い出します。