今現在の形になるまでの経緯は?
サンブリッジソリューションズでいろんなお手伝いを5〜6年くらいやって、その後、親会社がいろんな投資の形を考えてて、外にあるベンチャーに後から投資するっていうモデルとは別に自分たちの中の部署として社内ベンチャーでやり始めて、そっから独立さしてっていうモデルを始めたんです。その時に、今の社長の小川が来て社内ベンチャーとして新規部署を立ち上げたんですけど、そこに入ってたんです。
なるほど。
で、その前のプロジェクトでちょうどある会社さんの社内文書管理システムを作るっていうのに1年間くらい絡んでたんです。そこで、まだAjaxって言てったか言ってなかったかわかんないんですけど、AjaxっぽいものでJavaScriptやJavaを使っていろいろやっていた経験があったんで、その時にやったことを整理して、1年くらいMODIPHIをがーっと作るのに参加したんです。
そういう流れだったんですね。
でも、Web2.0がうんぬんとか言ってる会社が独立する時に技術屋がいないのってないだろって思って、一応子会社というか関連会社だし、移籍しましょうかっていう話でついていったという感じですね。
じゃ、出向とかではなくて完全に移籍という感じなんですね?
そうですね。元々はちょっと出向でくらいな話だったんですけど、1年くらいもうそればっかりやってましたからいっかなと思いました。
現在、メインの担当はどんなことですか?
メインはもうMODIPHIのフロント側をがーっとやってますね。HTMLとJavaScriptばっかりやってます。
その2つですか。
Javaとかもう嫌ですね(笑)
(笑)
元々最少の努力で最大の利益を得たい人なんですよ。Javaみたいにコンパイルしてうんぬんかんぬんっていうのはいまいち好きじゃないかなって思ってますね。Javaの人っていかにきれいなクラス階層を作るとかって考えたりしますけど、普通のプログラマーにとってオブジェクト指向のフレームワークって実務上は意味がほとんどないんですよ。あれが嬉しいのは本当にフレームワークを作る人、ライブラリを作る人なんです。
なるほど。
ライブラリは再利用するし拡張するしだからああいう構造は必要ななんですけど、実際にプログラムを作る時には絶対再利用なんてしませんって。再利用を考えてこれを作りましたって言っても使った試しがないですね。
そうなんですよね。一緒だったら本来は使いまわしてとか多々あるんでしょうけどね。
結局毎回作りなおしますしね。権利関係の話もありますし。ソフトウェア業界のおかしいのは再利用再利用って言ってる割に権利関係で形式上はできないことになっちゃうところだと思うんですよ。
確かにそうですね。
ソースコードを書いて納めたはいいけど、お客さんのもんだからこれを再利用するわけにはいかないって有り得ないでしょって思います。利用料という課金体系にして再利用しないと生産性が上がるわけないんですよ。だから、IBMとかは作ったものはお客さんに渡さずに権利はうちにありますってしてあるそうです。本当はそうすべきなんですけどね。結局SIerってプログラム作ったら作ったで納めっぱなしって感じですよね。
そうですよね。売り上げ的には上がるけどって問題じゃないですよね(笑)
まぁ、一応ノウハウはあるから毎回作り直せばいいといえばいいんですけどね。なんかねーっていうのがありますね(笑)
そうですね。問題ありますね。
そうなんですよ。毎回毎回同じようなことをするんで、また同じバリデーションとライブラリかよみたいな感じです。人のためには金かけて作るけど、自分のとこはもういいやみたいなのもありますよね。そういう自社のものとかはしこしこと新人が書いてますよ。
そうですよね。先ほどあまり大きなことでやりたいことはないとおっしゃってましたけど、今もないんですか?
今はMODIPHI自体がスタートアップなので、儲かる仕組みは作りたいっていうのはありますよね。
では、技術よりもそういったビジネスの方に?
技術はずっと変わらずベースにあるんですけど、ウケるものは何かっていうのを考えると、技術は技術でいいんだけど、なんか見せ方なんだろうなっていうのもあるから、そういうのは気をつけてるっていうところはあります。ま、普通におまんま食うのにチャリンチャリンが欲しいよねっていう興味というかなんというか(笑)
そうですね。
根底にはお手伝いするのが嬉しいっていうのがあるんで、そういう意味ではシステムコンサルみたいなのが自分には向いてるとは思います。なんだかんだ言って、プログラム作ってかっちり納品するよりも、プロトタイプでうにゃっと作って「こんな感じ」とか見せて「プロトタイプ作ったからあと8割誰か作って」っていうのが自分の理想ではあるんですけどね(笑)
(笑)
開発としてのものはそれでだいたい2割くらいなんですよね。設計があってコアなプログラムがあって信用を高めるためのものがあってっていう工程があるとすると、一番おもしろいとこをが2割じゃないですか。
そうですよね。アジャイル的だけど、ウォーターフォール的なちょっと上流をかじりたいみたいな感じなんですかね。
やっぱ理想はアジャイルなんでしょうね。お客さんがうるさくないならアジャイルが一番いいんですよ。「すいませーん!ちょっとおかしいんで今直します」みたいな・・・。そういうお客さんにあたると一番楽しく出来ますけどね。
なるほど。
分厚い仕様書をちゃんと納めてくれなきゃとか言われると、じゃあいいよって言っちゃいそうな感じです(笑)
将来の方向としてどうしたいとかっていうのはあるんですか?
あんまりないんですよ。とりあえず、おまんま食えればいいやって思ってるぐらい。
技術はベースに持つっていうのはあって、それ以外のところはまだちょっとないという感じですかね。
ずっと技術屋でいたいとは思ってますね。お金の計算とか人を動かしたりっていうのには全然欲求はないので・・・。
生涯技術屋という感じですか。
そうですね。そう出来ればいいなとは思ってます。
なるほど。
そのキャリアパスが大手には用意されてないんですよ。
そうですね。おっしゃる通りですね。
だいたい、プロジェクトマネージャーになって人と金の管理してくれって言われて線表を書かせられて・・・。自分がそこにはめられるのが嫌いだから線表も嫌だなとか思っちゃうわけですよ。必要なんですけど。
誰でも生涯技術屋っていうのをできるわけじゃないじゃないですか。スキルと努力とセンスと能力が必要だとは思うんですけど、そういうのも持ち合わせてないんだけどやりたいって人がたまにいるんですよね。
技術を一生やりたいってってことですか?
そうです。そのままじゃ職業プログラマとしては無理だろっていう人から「お金も欲しいんです」って言われると全部は無理だろって思うんですよね。そういう人のキャリアをどうしようかなっていうのがあるんですよ。お金はいらないって言ってくれればまだあるとは思うんですよ。お金も欲しいし、家も建てたいと言われちゃうとちょっとねと思うんですよね。
それは我慢しろって言うしかないですね(笑)そこはしょうがないですよ。
でも、年とってからだと奥さんにいろいろ言われたりだとか、子供がいたりだとか出てきて結果的に、お金はいらないやっていう人はいないですよね。
確かにね・・・。ウェブキャリアさんの武勇伝に取り上げられるような人っていうのは技術屋としてはやっぱり特殊じゃないですか。他のとこに行く人もいるし、それなりに周りから一目置かれてるような人々なので、仮にクビになってもどっか拾ってくれるでしょみたいな。むしろヘッドハンティングかかるような人々でしょうから、そこのところはいいんでしょうけど、みんなそういう人は欲しがってますからね。
はい。
そこになりきれてない人々は、ある意味会社は本当に歯車と考えていて、掃いて捨てるほどいるという扱いをされるプログラマーってなっちゃうんで、もしも一生それで食いたかったらそこから脱却しないとどうしようもないですよね。少なくとも会社の中で分らないことがあった時に、「あいつに聞いたらわかるよ」くらいにならないとしんどいでしょうね。
私の方針としては、一流の技術者になれないんだったら30歳までには次の道を考えておいて欲しいんですよ。次の道は、技術と全く違う道を選ぶんじゃなくて、技術をベースにして頑張ればいいじゃんって思うんですよ。
そういうキャリアっていう意味で言うと、IT業界内で探すんじゃなくて違う業界で探す方がより可能性が広がるというのが面白いですよ。
そうなんですよ。
ITの業界にいるとどうしても最先端の技術がなんとかとかって思っちゃうんですけど、全然知らないとこに行くとめちゃくちゃしょうもないことがめちゃくちゃ有難がられるんです(笑)
そうですね。
うちらが趣味で2〜3時間でExcelのマクロでちょっと書くくらいのことでも、これめっちゃすげーって事務屋さんが喜んでくれたりします。
わかります。
そういう話は世の中にめちゃくちゃたくさんあって、そこはやっぱ技術じゃないっていうのはありますよね。
開発経験があれば、比較的大手企業のWeb事業部に入っても相当上のレベルで活躍できたたりしますからね。
そうなんですよ。だから、ちょっとApacheのサーバたてられて、仮想サーバやらその辺から安いPC買ってきてなんか一台マシン入れて社内のWebサイトみたいなもの立ちあげられて、そこでちょっとCGI書いてそれっぽいことが出来るようなものっていうのをちょちょっと一週間ぐらいで作って見してあげたら喜ぶようなことってめちゃくちゃ多いんですよね。たぶん外部に頼むとその辺のWeb屋さんで100万かからないぐらいですかねって感じ。
そうですよね。
その業界の人が何をしてて何が困ってるか何があったら便利なのかっていうところを考えないといけないんです。そっち方向がやっぱいっぱいあると思うんですよ。そういう人々はITっていう方向に目がいってないから、こっちから言ってあげないと無理だと思うんです。だからってSIerがそういう営業をするかって言ったらできないですよね。お金の問題もありますしね。あんまりお金出せないとかあるので、うちらの感覚だと作ったら200〜300万かかりますよから始まって月々20〜30万貰いますよって言われたら「うっ…」ってなりますよね。けど、そういう「ちょっとWordわかんないからやってくれよっていうのが聞けて且つそういうのをなんか作ってくれるような人」が社内にいたら嬉しいところっていうのはきっといっぱいあるはずですよ。
HTMLのコーダーとかは、だいぶその世界になってきていると思うんです。その企業の中にも出来る社員もいるし、いないとしても派遣になっちゃうと思うんですけどね。まだプログラマーの方たちのキャリアとしてはそこまでは出来てないなっていうのはありますよね。管理できないんだろうなっていうのはあるんでしょうけどね。
逆にプログラマーの方が、会社に入ってからプログラム始めて派遣でやってますみたいな人の場合は、仕様書を渡されて作るのは出来るけど自分で考えるのは出来ないっていうのは実際のところ功罪なんですよ。
そうですね。
仕様書を書いたことがないというか、要求仕様から実際の具体的な要求に落とすってところをやってないから、本当にコーダーになっちゃってるっていうのはよくないと思ってます。ちょっとでもいいからお客さんというか何かやりたいとかなんとなくドリームノートがある人から聞きだしてきて、自分の手持ちの道具で何か出来そうかなって考えて、いい感じの手順をみつけて紙に落としてくっていうようなプロセスを経たっていうような人々は特に派遣とかにはいないと思うので、それを経験しないとそういうところに飛び込みにくいっていうのはありますよね。
行っても何をすればいいんですかっていうのから始まりますからね。
UNIXの世界だと、自分が自分のためにこういうのを作るっていうのをやっているんですよ。今は環境はそれなりにまた逆に整ってきてるかもしれないなって思ってます。いろんなサービスがネットワーク上に出てきたから、プログラムもたいそうなものを書かなくても、いいじゃんGoogleの上で作ろうよとかAmazonの上で作ろうよとかいうのはありますからね。
そういった意味では、環境面としては成長できる環境になってるんですかね。
プログラムの環境はよくないけど、ベースの環境としては悪くなくなってて、無料のWebスペースもありますし、その上でごちゃごちゃするっていうのも出来てるから・・・。ま、うちらからしたらいきなりそこにいくっていうのは特殊は特殊ですけどね(笑)
そうですよね(笑)
いきなりCGIかよみたいな(笑)
なるほど。そういった意味では若いひともキャリアの広がりはあるってことですよね。
そうですね。自分で何か出来ないかなって考えて、土日でもおもしろいからって趣味でやるぐらいの興味がないと、少なくとも「ずっと技術屋」っていうのは難しいでしょうね。仕様書が落ちてきてコーディングしてるだけで楽だからっていう人はそれは無理ですっていう話ですよね。それこそ「プログラマ35歳定年説」ですけど、プログラマーを20〜30年ってやっていたら、いずれもっと安い下の子たちが出てきて、それより秀でてないといけませんからね。
ほんとそうですよね。
で、技術は入れ変わっていくから、どうしてもずっと覚えることは増えていきますしね。
そうですよね。
何順かそれやってると、どの言語やっても同じことをまたやんじゃんていうのはちょっと思いますけど。
なるほど。
昔やったことを次はこの言語でやるみたいなことを何回かやったりしています。ちょっとうんざりしたりして(笑)
(笑)
マイクロソフトの.NETが出た時にはすげーなって思いましたね。あれって言語なんでもいいじゃないですか。「あいつらやっちゃったよ…」って思いましたね(笑)
はい(笑)
JSでもCOBOLでもC++でも出来るって衝撃でしたね。
最後に若い人向けのアドバイスを頂こうかと思ったんですけど、最後の話はアドバイスになっちゃいましたね(笑)
きっとここではそういう話がここでは聞きたいんだろうなって思って(笑)
その通りです。本日は本当にありがとうございました。
いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました。
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