2008年6月16日
Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方

平尾さんの本.jpg

「Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方」を読みました。著者の平尾勇司さんは、私の元上司であった大友常よ世氏(現、ディップ株式会社代表取締役COO)と並んで、「東の大友、西の平尾」と言うように、長いリクルートの歴史でハードマネジメントの2大巨頭として知られた方です。幸い、私は平尾さんの部下になったことはなく、新人2年目に人事を担当している際に平尾さんが港営業部の部長として営業に来たときに、怖い方とも知らずに、いろいろ反抗的なことも含めて熱く語ってしまったという苦い思い出があるのみです・・・

そんなこととは関係なしに、この本は楽しく読むことができました。そしていつものことですが、いろいろヒントをいただくことができました。下記にいくつか気にいったフレーズを記載します。

・7年も赤字が続くと、失敗を恐れる習慣がつく。失敗しないためには革新的でダイナミックな行動をせず、部分的な微修正と改善を繰り返すことになる。失敗しない方法を一生懸命考え工夫する。事業の目的が成功することではなく失敗しないことに摩り替わっていく。

・働く人のモチベーションを設計できない事業は必ず失敗する。

・「必ず勝つ」という価値観が必要となる

・この事業は何か? 明快に語られなければ組織は心から動かない

・ヨミと意思の差がないのは、志がないか、最初から戦略を立てていないことを表明していることになる。

・「どうやるか?」にはやりたくなるしかけが必要なのだ。「~ねばならない」「~すべき」を「したい」に変える仕組みがイベントであり流れである。

・素人がプロになれる領域を見つけることだ。

・リーダーとは物語を語る人だ。

・世の中は男と女が半分ずつだろ、女性をマネジメントできない奴は組織の半分をマネジメントできないことになる。しかも、マーケットの半分を理解できないやつにリーダーは務まらない

・自分がすべての責任を負ってひとつの答えを決めるのがリーダーである。なぜなら決めなければ覚悟も定まらない。リーダーが覚悟も定まらずに迷っているのに、その部下が覚悟が定まるはずがない。迷っている間は何もしていないか、実行していたとしても中途半端になっている。それは組織ぐるみで中途半端になっている。

帯をみると江副浩正さんが「これはとてもシンプルでわかりやすい、経営組織の指導書だ」とべた褒めでした。確かにいい本だと思います。

13:19

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