とある大手エステティックサロンの、基幹システム開発が受注できた時の話です。
なにせ大手相手ですし、しかも基幹システムときたもんだから、その開発規模といえばかなりのもの。当然設計にあたっては詳細な業務分析も必要となり、私SEフトシめも、その一員として細腕を細腕なりにがんばって振るう日々でありました。
だってね、おっきな声じゃ言えないけど、でっかい規模だから受注金額がそりゃアナタ億は下らないわけですよ。しかも、これでしっかりパイプができれば、その後のメンテナンスでも継続的に仕事が入る。
会社として、力が入るのも当たり前…という、そんなお仕事だったのです。
さて、規模からいって、実開発を自社の人員だけで賄うのは無理がありました。なので開発業務をお願いできる、外注業者さんを見つけてこなきゃいけません。
ちなみに担当は、ある年次処理を行うモジュールの作成でした。
これには担当のシステム営業さんがあたりました。私たちが業務分析〜設計とはしるのと並行して、彼の方では「規模が規模ですから、ディスカウントよろしくね」なんて大人の駆け引きを武器に、付き合いのある外注さんと交渉開始。まもなく15%という割引額をゲットして、ホクホク顔だったらしいです。
ここまでは、万事が万事、うまく運んでいたのです。
というわけで「見積もり有効期限」なんですけども。