とある企業さんにて、予算策定システムなるものを手がけた時の話です。
もともとは他の人が担当していたシステムで、一部に関してはコーディングが終わって最終工程であるテスト待ち。そんな状態のものをボクSEフトシめが引き継ぐことになりました。
まあ特記すべきこともなくですね、淡々と引き継いで、淡々とテストを終えて、さあお客さんとこで説明だってことになったんですよ。ところが、話せば話すほど、目の前にいるお客さんの表情が曇るわけです。むむむ…って顔になってくわけです。
『なんかヤなよかーん』
頭の中の救難信号がピッピカピッピカ点りまくるわけです。
「あのねぇ」
重々しく口を開いたお客さんは、業務フローについての説明を問い質しはじめました。
なんでそんな段取りになっとるのかと。
誰がそんな指示を出したのかと。
この時点で、お客さんが本システムに合点がいってないのは明らかで、つまりは『無事に帰れそうもないな』と背中にじんわり脂汗がにじむ僕…となってるのも、実に実に明らかなのでありました。
そもそも予算の策定に「ボトムアップ」ってあるんですか?