第3回 笠谷真也 氏 株式会社ケイビーエムジェイ 取締役CTO
第3回は、SFC(慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス)発のベンチャー、株式会社ケイビーエムジェイのCTO(最高技術責任者)を務める笠谷真也氏にお話をお聞きしました。会場は東京・日本橋の焼肉屋「焼肉城」です。
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| 川井: |
笠谷さん、あらためまして、よろしくお願いします。 |
| 笠谷: |
よろしくお願いします。 |
| 川井: |
まずお聞きしたいのがパソコンとの出会いなんですが。 |
| 笠谷: |
中学生の頃から親の持っていたPC98を勝手にいじっていて面白くなったのがきっかけですかね。BASICでいろいろ遊んでました。親にねだって中学校の卒業祝いにコンパイラを買ってもらいました。 |
| 川井: |
中学校の卒業祝いがコンパイラですか!? |
| 笠谷: |
嬉しかったですね。それまで、せっかく組んだプログラムも電源を切るとそのままなくなってしまっていたので、コンパイラーがあれば保存できると思って喜びました。 |
| 川井: |
ということは高校生になるともうパソコン一筋ですか? |
| 笠谷: |
そうですね。NIFTY-Serveでパソコン通信を始めて、ゲームをダウンロードしたりゲームを作ったりしてましたね。C言語で組んだフリーソフトを出したりもしてたかな。MIDIファイルのコンパイラを作成したり。 |
| 川井: |
同級生って、『GORO』とか見たり、部活をしてたり、女の子の話とかしているときですよね。その時代から没頭してたわけですよね? |
| 笠谷: |
そうですね(笑)。パソコン通信かパソコン雑誌とずっと過ごしてましたね。それだけ面白かったし、好きだったんだと思います。それに高校から慶應だったので、そのままあがれたのが大きいですね。大学受験のための勉強とかしなくてもよかったし。 |
| 川井: |
「好き」っていうのはとても重要ですね。これからの話とも絡んでくると思いますので重要ポイントとして認識しておきます。 |
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| 川井: |
大学に入ってからの変化とかは? |
| 笠谷: |
Webにふれるようになりましたね。授業でも自分のホームページを作るというのがあったし、サーバーを使って何かすると面白かった。自分のホームページができてからは、いろいろ作ったものを自由にアップできたりしてさらに幅が広がりました。 |
| 川井: |
KBMJは、大学発のベンチャーだったと思いますが、創業者の人たちとの出会いは何かきっかけがあったのですか? |
| 笠谷: |
当時、SFCの学生向けのポータルサイトを何人かで立ち上げていて、僕が開発をしていたんです。授業の情報とか休講情報とか、今のSNSみたいなものですね。当時はPerlでCGIを作るのが一般的だったのですが、Javaが好きなのと、サーバーサイドでJavaをやってる人が当時あまりいなかったのでやってみたかったのもあり、Javaで構築してたんです。それをみたKBMJの創業メンバーが、「これを作ったのは誰だ」ということで僕にたどりつき、スカウトされたというのがきっかけですね。 |
| 川井: |
楽しくて仕方がなかったんじゃないですか? |
| 笠谷: |
このときに、「株★魔人」という投資家向けのサイトを作って、121rシステムという検索エンジン生み出したり、確かに面白かったですね。 |
| 川井: |
そのまま一緒に起業せずに就職しちゃったのは? |
| 笠谷: |
スカウトされる前にすでに大手のISPから内定をもらっていて、その流れで就職しました。サーバのインストールや管理をしていたのですが、4ケ月で開発がやりたくなって、KBMJに戻りました(笑) |
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| 川井: |
KBMJに戻られて、どんな経緯でCTOになられたんですか? |
| 笠谷: |
戻ったときにCTOということでスカウトされてたんですが、人数も少ないんでCTOとか役員とかいってもまあ、なんでもやりました。 |
| 川井: |
ベンチャーですから、それはそうですね。でもどこかで飛躍のきっかけがあったんだと思いますが、どのあたりなんでしょうか? |
| 笠谷: |
当時別の開発会社が作っていた、とあるサイトの方から声がかかって、サイトの動作が遅すぎて困っていたんです。それをKBMJでやらせてもらいました。開発からサーバーの設定や運用、監視までなんでもやりましたけど、結果、お客さんからとても評価されました。そこからKBMJはどんどん発展していったと思います。 |
| 川井: |
笠谷さんの役割とかスタンスはどうなっていったんですか? |
| 笠谷: |
その後も火消し役が多かったですね。開発環境については主にJavaとオープンソースのフレームワークやデータベースを使って開発していました。 |
| 川井: |
最近はRubyに特化されてますよね。何か思いがあるんですよね? |
| 笠谷: |
そうですね、出来るだけ無駄を無くして効率的にプログラミングがしたいので、それが実現できる新しい言語やフレームワークを試していますね。これまでWebアプリケーションを開発していて無駄だなあと思うことが多かったんです。なんでこんなに時間がかかるのかなって。考えたことを素早くプログラムにしたいんです。それが一番できるのは今の時点では、Rubyだと思っています。 |
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| 川井: |
Rubyについての笠谷さんのお考えをもう少し詳しく教えていただけませんか? |
| 笠谷: |
ひとことでいうとJavaと違って「柔らかい言語」だと思っています。Javaであれば一度作られたクラスを実行中に書き換えるのは難しいですが、Rubyはそのようなことが簡単に出来ます。また、文法も無駄がなく、思いついたことをすぐにコードにできて楽しいですね。
もう一つ大きいのは、Ruby on Railsというフレームワークだと、テストを書く仕組みが最初から入っているんです。Rubyは先ほどお話ししたように柔らかく、Javaのようにコンパイルする必要もないので、実行したときにプログラムが期待した通りに動かない確率が高くなりがちですが、テストを自動化することでそのような欠点はなくなり、より品質の高いコードが書けるようになると思います。 |
| 川井: |
Ruby については、今度ウェブキャリアでセミナーを開催しますよね。 |
| 笠谷: |
はい。Ruby on Railsの入門のようなセミナーは最近いろいろなところで開催されているようですが、今度のセミナーでは実際 KBMJ で行っている開発手法などを紹介したいと思います。 |
| 川井: |
おもしろそうですね。 |
| 笠谷: |
ええ、Rubyを使ったことのある人ならきっと楽しめると思いますよ。 |
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| 川井: |
若手のエンジニアに向けてのメッセージをお願いしたいのですが。 |
| 笠谷: |
そう言われても、あまりないんですが・・・(笑) |
| 川井: |
そこをなんとか(笑) |
| 笠谷: |
そうですね、まずは、せっかくオープンソースで様々なソフトウェアが公開されてソースに触れることができるので、使っているソフトのソースをもっと読んでほしいですね。ソースを読める機会をもっと活用すればいいと思います。 |
| 川井: |
なるほど、もう1つくらいありませんか? |
| 笠谷: |
そうですね、、、自分のソースをもっと公開した方がいいと思います。オープンソースのプロジェクトに参加して自分のソースを見てもらってどんどん教えてもらえばいいと思います。テストもしないでいい加減なパッチを出すとたたかれますが、本当に勉強になりますよ。
最後に1つ。よく寝た方がいいと思います。僕は1日、7時間は寝ています。でないと集中力ももたないし、いい仕事ができないと思います。 |
| 川井: |
最後のは重要ですね。ありがとうございます。私も参考にさせていただきます(笑) |
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| 川井: |
笠谷さん自身の今後の方向性って決められてるんですか? 夢とかも含めて。 |
| 笠谷: |
特に大きな夢があるわけじゃないんですが、敢えて言えば「生涯プログラマー」ということですかね。 |
| 川井: |
「エンジニア」じゃなくて「プログラマー」なんですね。 |
| 笠谷: |
そこが味噌です。「生涯プログラマー」ですね。 |
| 川井: |
笠谷さんのプログラミングへの意気込みが伝わってくる言葉ですね。今日は、いろいろなお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。 |
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この企業の募集案件を見る
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| 会社社名 |
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株式会社ケイビーエムジェイ
http://www.kbmj.com/
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| 代表取締役 |
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木村武弘 |
| 事業内容 |
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各種WEBパッケージ開発・販売
Web/ケータイシステム開発 、ネットワーク構築
各種webサービスの企画・運営
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| 設立 |
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2000 年 7 月 18 日
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| 資本金 |
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4 億 4818 万円 (2008年 4月現在) |
| 所在地 |
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本社 〒103-0027
東京都中央区日本橋 2 丁目 7 番 9 号 大手町建物日本橋ビル 4F
Tel: 03-5299-2102
Fax: 03-5299-2103
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| 従業員数 |
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135名( 2008年 4月末 現在 ) |
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