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第29回 竹迫良範 氏 |サイボウズ・ラボ(Cybozu Labs) このエントリーを含むはてなブックマーク
川井:卒業後もそこの会社に残ろうとかっていうのはなかったんですか?
竹迫:Webエンジニア武勇伝 竹迫良範氏それはなかったですね。やっぱりHPの子会社だったので、どうしても何かソフトウェアを作るとか提供するとかは、HPの提供するハードと絡めたりなど必ずするようになっていたので、それだとやっぱり選択肢っていうのが狭まってしまうじゃないですか。親会社の制約に縛られない独立系のSIの会社とかに入りたいなって思って、ドリーム・アーツっていう会社に入りました。
川井:偶然なんですけれども、僕INSUITE:インスイート(以下 インスイート)使ってましたよ。
竹迫:あっ、本当ですか!恐縮です。(笑)
川井:いえいえいえ。山本社長ですよね。
竹迫:はい、そうですね。
川井:おととし1回お邪魔してきました。社長営業っぽいですよね(笑)。
竹迫:そうですね。社長は起業前にもともとインテルのマーケティングを担当していて、MMX Pentiumとかの日本のブランディングとかをやっていましたので。
川井:すごいですよね。8カ国のエンジニアが在籍してらっしゃるとお聞きしました。
竹迫:そうですね、今はかなり増えていると聞いています。僕がいたときから多国籍部隊で、日本語の文字コードにめちゃくちゃ詳しい中国人の優秀な先輩エンジニアや、インド人のエンジニアとか、あとドイツ人のエンジニアとか色々いましたよ。
川井:いらしたのってオフィスが外苑前のときですよね。
竹迫:そうですね
川井:そちらにもお邪魔してました。(笑)
竹迫:恐縮です。(笑)
川井:ちょっと偶然だと思って、びっくりしちゃいまいた。選んだのは、何かきっかけとかあったんですか?
竹迫:はい。実は広島ラボっていうのを作ったのが、ちょうどその年でして、やっぱり広島という地方だと、ソフトウェア開発専門でやってる会社っていうのは、そんなになくて、どうしても、メーカー系の子会社とかになっちゃうんですよね。例えばNECさんとか、日立さんとか、富士通さんとかの子会社とかになっちゃうので、やっぱり、それとは違う会社にしたいっていうのがあったんです。
川井:なるほど。
竹迫:独立系のITベンチャーにしたかったので、そのときドリーム・アーツが広島ラボっていうのを作るっていうのを偶然知って、それが応募のきっかけでしたね。
川井:なるほど。
竹迫:それで、地域でえらんだという感じですね。
川井:もともと、お勤めは広島でスタートしたという感じなんですかね?
竹迫:そうです。広島です。
川井:そういうことなんですね。ドリーム・アーツさんはいかがでしたか?
竹迫:面白かったですね。やっぱりベンチャーというのは、すごく尖っている面白い人達が集まっていて、非常に刺激になりました。
川井:そうですか。
竹迫:あとは、そのときは、ソフトウェア専門で開発している会社っていうのが初めてだったので、ソフトウェアエンジニアリング、いわゆるソフトウェア工学というのを、そこで叩き込まれました。  
川井:ドリーム・アーツさんって、やはり技術力は高いですよね。
竹迫:そうですね。かなり優秀なプログラマと、あとQAの専門部隊もチームとしてかかえていますからね。もともとマイクロソフトでQAをしていた人達とかが、引き抜かれて入っているんですよ。やはり、インストールベースのプロダクトなので、出荷後にバグがあると、どうしても、あとの対応が大変なんです。
川井:そうですよね。
竹迫:それまではWebアプリっていうのは、どちらかというと、なんか開発者がさくっと作ってテストはほどほどに、そのままリリースするような、イケイケGOGOみたいな感じでしたけれどもね(笑)
川井:あははは
竹迫:それとは全く違うやり方なので、非常に最初は衝撃を受けましたけれども、やっぱり品質とかっていうのを高めるには、こういうやり方がやっぱり全体としては効率がいいんだなというのは思い始めました。テスターという職業をリスペクトできるようになったのはこの頃です。
川井:ドリーム・アーツさんはどんな開発環境なんですか?
竹迫:私が開発していったのは大企業向けのグループウェアで、それはPerlで書かれていましたね。
川井:なるほど。一昨年でしたっけ、郵政省のポータルをとったんですよね?
竹迫:はい、よくご存知ですね。
川井:すごいですよね。
竹迫:ちょうどそれが決まった後に、私は退社してサイボウズ・ラボに入社っていう形になりました。
川井:なんか、犬のポストを持ってるようなやつですよね。
竹迫:そうですね。
川井:郵政版の犬のイラストを見て、うわあ感慨深いなと思ってるんですけど。(笑)
竹迫:僕が入社したころは、インスイートワンという小規模向けのグループウェアを作っていたんですけれども、大企業向けのエンタープライズのものを作ろうということで、その新製品の開発を広島ラボで一部、他のメンバーとかと一緒にやっていました。
川井:インスイートの、小規模版から大規模版へのバージョンアップという感じですかね?
竹迫:大企業でも使えるように組織構造から作り直したものです。
川井:そんなことをされてたんですね。
竹迫:そのときに、やっぱりperlだとCGIで動かすと遅いから、Apacheにモジュール組み込みのmod_perlを使って安定的に動かす技術を確立したりしました。あとは、大人数が同時に使ったときに起きる問題とかを防ぐためのチューニングや運用上の対処をしたりしてました。
川井:コンセプトはナレッジですよね?
竹迫:はい、そうですね。
川井:サイボウズ・ラボさんもナレッジって感じだと思うんですけれども、ナレッジってことにご興味の繋がりはあるんですか?
竹迫:Webエンジニア武勇伝 竹迫良範氏そうですね、それはありますね。やっぱり情報共有っていうのを、会社の中とか、いろんな組織とかコミュニティの中で、どうやったら効率的にできるかとか、それによって人の思いとかも変わったりするので、非常に興味はありますね。
川井:私が昔やろうとしていたのは、イメージとしては煙草部屋なんです。
竹迫:はい、はい。インフォーマルなコミュニケーションですよね。
川井:インフォーマルなコミュニケーションをできないかという風にプランして、企画してやっていたんですけれど、うまくいきませんでした(笑)
竹迫:ははは(笑)
川井:なんかナレッジって言葉は一時期すごく流行ったじゃないですか。
竹迫:流行りましたね。
川井:いま、かなり廃れている感じもするんですけれども。
竹迫:そうですね。昔はナレッジマネジメントとかKMっていうキーワードとかは流行りましたけど。
川井:野中先生とか、あのへんがすごく出てましたね。
竹迫:まあ、結構そのキーワード先行っていうのは難しいところですよね。
川井:そうですね。
竹迫:結構、学者の方がナレッジって言われているモノは、企業の現状とそぐわなかったりする部分も結構あったりとかするんですけれど。
川井:やっぱりなんでしょう、その仕組みがあることと現実に運用していくことって、 多分セット論なんだろうなあっていうことを思いますね。
竹迫:そうですね。だから、うまくまわせる仕組みが大事で、その中でコンピュータっていうのは、ある程度コミュニケーションとかナレッジとかを上手くまわすためのツールの1つのようなものなんですよね。
川井:確かにツールですよね。幻想的にこれがあるとなんでも出来るって思ってしまう文化が当時あったような感じでしたね。
竹迫:ああ、なるほど。
川井:それが、やっぱりなんか足枷になるっていうんでしょうか、全員が、一人でも使わないと崩壊するみたいなことになるじゃないですか。
竹迫:はい
川井:そうじゃなくて出来る人から広げ始めりゃいいじゃんっていう発想が当時出来なかったんですよね。
竹迫:なるほど。
川井:当時は全員がスタートしようとして。
竹迫:そうですよね。
川井:「手帳焼くぞ」ぐらいな感じでしたね(笑)
竹迫:なるほど。PDAとかノートパソコンも、みんな社員一人一台みたいな感じですもんね。
川井:iPAQを買って、インスイートを搭載して、全営業マンに持たせて、いいから全部おぶって入れるんだぞみたいな感じだったんですけど、いきなり言われても無理ですよね?
竹迫:でも業務が定型業務の場合とかだと、PDAは上手く浸透している部分もありますね。
川井:なるほど。
竹迫:今だと家電量販店さんとか、POSの連動とかで、PDAを使ったりするのがほぼデファクトになったりとかしてますね。ただやはり、営業さんとか、あと技術職の人とか、非定型業務の部分の占めてる割合が多い人たちっていうのは、それとは別の仕組みが必要で、柔らかいナレッジをどう扱うかみたいな話になるんだと思うんです。
川井:そうですね。営業系はSFAがベースで、ナレッジが付属的についてるみたいな感じで落ち着いている感じがしますね。
竹迫:そうですね。あとは客先訪問とかのスケジュールと連動するっていう話ですよね。
川井:なるほど。全体としてはそういうテーマをお持ちだったんですね。
竹迫:そうですね。それで、何年間かグループウェアを作っていて、やっぱり会社の中で企業向けのソフトウェアを作るっていうのは、ある程度自分自身の中で限界を感じたんです。
川井:なるほど。

竹迫:そのときちょうど、サイボウズ・ラボという面白い会社ができたというのを知ったんです。サイボウズ・ラボの社長の畑はもともとサイボウズのオフィスのVer.1からずっと開発に携わっているんですけれども、グループウェアとは違う別の新しい何かをラボで作ると言ったので、じゃあ行こうみたいな感じで転職したんです。
川井:なるほど。
竹迫:サイボウズ・ラボでは現行バージョンのグループウェアのバグ修正とか保守開発とかは一切やらないっていう話だったので、本気で入社を考えました。
川井:面白いですね。
竹迫:それは面白いなと思って、あとグループウェア作るのはもう飽きちゃったので(笑)別のことをやりたかったんです。
川井:サイボウズ・ラボさんって、お話聞くと概念的なことはよく分かるんですけれども、具体的にどんなものを作られているのか実はイメージがピンと来なかったりするんですよ。テーマは情報共有ってことでは拝見しているんですけれどもね。
竹迫:そうですね。
川井:どんなものを、今具体的にどう検討しているのですか?
竹迫:Webエンジニア武勇伝 竹迫良範氏まず研究開発テーマについては、Googleさんとかでは「情報検索」っていうのが第一のポリシーであって、それに向かってエンジニアがいっぱい集まって突き進むっていうのがあったんですけど、日本のソフトウェアだと「情報共有」だろうということで、そのテーマに関わるものであれば開発者が自由に問題設定でき研究開発を進めることが出来る、ということにしています。
川井:それはじゃあ、ある程度そのエンジニアの自主性というんでしょうか、アイディアベースのところから皆さんに任せて運用されてるという感じなんでしょうか?
竹迫:まさにそのとおりですね。
川井:ほほう、すごいですね。
竹迫:私も、もう今だと世の中の流れが非常に早くなってしまったので、例えば経営の立場の人が、これから3年かけてこういうようなソフトを作ろうと大きく舵取りをしてやるっていうのでも昔はよかったんですけれども、今は世の中の変化も早くなっていて競争も激しくなったので、大規模な長期投資をする場合は外的要因に左右されるリスクがあると考えています。
川井:なるほど。
竹迫:ラボの場合は、優秀な技術者に色んなものを作らせて、そのうちどれか1つでも大当たりするものが出ればいいかなというニュアンスでやっています。
川井:なるほど。逆に数をリリースする中で何か発見をしていくという感じなんですかね?
竹迫:そうですね。やはり、もともとサイボウズ本社だとインストールベースのソフトウェアで品質を重視するような会社ですので、試しに何か出してみて、バグがあったりとか、使い勝手がちょっと良くないっていうのがあると、色々サポートコストとかも高くなっちゃうんですよね。でもラボっていうものだと、とりあえずβ版みたいな感じで、どんどん出していっても怒られないっていうのもあるので。
川井:じゃあ、KAYACさんのBM11(ぶっこみいれぶん)みたいなところとコンセプトは若干近いんでしょうかね?
竹迫:そうですね、それのパイロット版ですね。実際にどういうソフトを出せば受けるのかっていうのを検証するために、まずは出してみるという形ですね。
川井:なるほど、なるほど。
竹迫:今までは、ちゃんとテストもサポート準備も全部完了して出してみないと結果は分からないという状態だったんですけれどもね。
川井:なるほど。あと、蓑輪さんからお聞きしたんですけれども、OSの技術を持っている方だったりとか、DBの技術を持っている方だったりとか、Web以外の色んな技術の専門性の高い方が揃っていて、そういった意味では幅が広いっていうのが1つあるんですよね?
竹迫:そうですね。上のレイヤーから下のレイヤーまでですね。
川井:そこのところは、ちょっと面白いですね。
竹迫:実際のアプリケーションもそうですけれど、ミドルウェアとかライブラリの開発というのも研究対象には含まれていますので、蓑輪さんとかはSchemeの言語処理系とかも個人の研究テーマの一つとして扱ってたりしますね。
川井:そういった意味ではラボと名前のつくとこって、結構色々あるじゃないですか。そうは言いましてもWeb屋とかWeb企画屋っていうのが多いんですけれども、サイボウズラボさんは、本当にラボって感じですよね。
竹迫:ありがとうございます。サイボウズ・ラボはちょっと特殊かもしれないですね。あとはラボっていうのが、ちゃんと別会社になっていて100%子会社になっているという感じですね。
川井:特色ありますね。
竹迫:そうですね。サイボウズ・ラボ単体では売り上げ目標はなくって、本社の売上の大体5%を毎年、研究開発費として投資するという感じでやっています。
川井:なるほど。
竹迫:5%という数字も、他の本田技研さんとかも、研究開発費は5%だっていう話があるので、それに合わせたと聞いてますね。
川井:いわゆる聖域の研究開発費ですよね。
竹迫:そうですね。東芝さんとか、工場で半導体を扱うような部門ですと、その投資の金額が十数%とかっていう風にはなるんですけれども、ソフトウェアの場合は、そんなに設備投資はいらないですよね。
川井:はい。
竹迫:その中で優秀な技術者を集めてくる部分が一番重要になるので、場所代と人件費の部分の割合が多くなりますよね。
川井:そうですよね。なるほど、なるほど。
竹迫:だから、やっぱりGoogleさんとかと比べると、一人の技術者に対してコンピュータが2000台使えるとか、そういう環境ではないので、また違ったやり方になると思います。
川井:なるほど。成果として本社の方に還元するとか、こういったプロダクトを作るみたいな部分で、結果として何か生まれたものって今出てるんですか?
竹迫:今はラボの成果発表会っていうのを定期的にやっています。業務秘密の内容も含まれるため一般の方はご来場いただけませんが、実際にサイボウズ本社の役員の方々やグループ会社の技術者の方々をラボに招待して、いま各メンバーがやっていることを直々にプレゼンテーションをするというのをやっています。その中で「あっこれは、自分の会社のこういう用途に使えそうかな」とか、あとは「これとこれは繋がりそうだから、もっと研究を進めて下さい」っていうので、グループ会社さんの持っている端末を貸して頂いたりとかっていうのは、ありますよね。
川井:これから成果として大きく花開くものっていうことですよね。
竹迫:そうですね。

川井:その中で竹迫さんのポジションとか、やってらっしゃる分野とか、テーマみたいなものはどんなものなんでしょうか?
竹迫:Webエンジニア武勇伝 竹迫良範氏私の場合、今はJavaScriptとFlashの特殊な分野について研究しております。まずJavaScriptの部分はAjaxっていう技術が流行ってましたけれども、その枠組みの中での技術的限界はどこまであるんだろうっていう話がありまして、そこについていくつかの研究をしていました。
川井:なるほど。Flashの方はActionScriptですか?
竹迫:そうですね。ActionScriptの部分ですね。JavaScriptはなぜ流行ったかっていうと、色んなパソコン上で動くブラウザの中に組み込まれている言語処理系だからで、僕は世界で一番多くの端末で動いている処理系・スクリプト言語っていうのはJavaScriptなのかなと思っているんです。
川井:なるほど、なるほど。
竹迫:なぜJavaScriptかって言うと、本当に言語が何もしてくれないんですね。例えばprintfの関数すらなくって、標準入出力もなくって、あとライブラリのロードっていうのも、JavaScriptではないんですよね。ライブラリをロードするときもHTMLの script src= っていうスクリプトタグを使わないと外部のファイルもロードできないっていうような仕組みになっているんです。つまり、処理系が非常に小さくて軽いっていうことなんです。
川井:なるほど。
竹迫:言語仕様も処理系も小さいから色んなブラウザに組み込み易かったんですよね。DOMがサポートされるまでは、それぞれのブラウザでJavaScriptエンジンを作りやすかったっていうのがあって、HTMLもそうかもしれないですけれども、分かり易いタグや小さくて少ないタグで、みんながそれぞれ独自に実装して、色んなブラウザや色んなOS上で実行出来たんだと思います。まあでも、それで色んな実装が出来ると、その実装の差が出てきて良くないからっていうので標準化っていうのがあったんですけれどもね。
川井:matzさんも「JavaScriptが結構優れているのでは」ってことを、どこかで仰ってましたね。
竹迫:本当ですか?
川井:ええ、彼は言語の話をよくされるじゃないですか。言語の歴史とか、分類とか (笑)
竹迫:僕が思うのは、JavaScriptっていうのは現代のマシン語だと思っていて、多分8ビット世代の人達は直接機械語とかを扱っていて、ハンドアセンブルして機械語でプログラムを組むっていうのをやっていて、コンピュータを制御する楽しさを知ったんだと思います。
川井:それはそうでしょうね。
竹迫:今の若い人たちがコンピュータの中で動かせる機械語っていうのはJavaScriptとか、そういったWeb系の言語なのかなと思っています。
川井:なるほど。
竹迫:JavaScriptってメモ帳があれば誰でも開発できるわけですよ。実行環境のブラウザももうOSに入ってますし。テキストエディタっていうのも、読めなくてもメモ帳とかが入ってますから、その場で開発できる環境があるんですよね。
川井:なるほど。確かに、そういう風に1つレイヤーが変わっているかもしれないですね。確か竹迫さんと同じテーマを持ってる方がいたんですよ。
竹迫:本当ですか?
川井:id:secondlifeさんです。
竹迫:おおお。
川井:全く同じように、JavaScriptとActionScriptの2つですっていうことを仰ってました。
竹迫:そうなんですね。あと僕がActionScriptというかFlashの部分について興味を持っているのは、携帯電話なんです。、実はJavaScriptっていうのは、いま仕様がどんどん大きくなっていて、携帯電話の端末とかに載せるのは結構厳しくなってきているんですよね。
川井:そうなんですか。
竹迫:やっぱりXMLとかDOMとかっていうのは、仕様とか言語としての拡張っていうのがどんどん増えてきているんです。例えばFirefoxですと、Firefoxの拡張っていうのはJavaScriptで書ける様になっているんですけれども、その拡張を作り易くするために非常に固い言語にどんどんなっていってる部分があるんです。
川井:なるほど。
竹迫:かなり規模が大きくなっているので、やはり携帯電話には収まらないサイズになっているんです。逆にFlash Liteっていうものがモバイル端末向けにはありまして、それだと携帯電話でも軽い処理系になっていて、しかも、今の若い人たちはパソコンを全然使わずに、携帯を使っている人達っていうのも、それなりの数いて、ちょうどよかったりしますね。
川井:モバイルはこれから主流になるという見方もされているということですか?
竹迫:実際どうなるかは分からないですけれども、そこの技術的限界っていうのはどこにあるんだろうっていうのを突き詰めてみたいっていうのがあって、今そのFlashに関する研究も一つのテーマとして進めています。
川井:なるほど。やはり、技術でどこまで出来るかっていうところにモチベーションがある感じですか?
竹迫:そうですね。やっぱり私はもともと技術者なので、技術でどれだけ解決できるかっていうのを試してみたいと思っていますね。
川井:面白いですね。



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サイボウズ・ラボ株式会社
会社社名 サイボウズ・ラボ株式会社
http://labs.cybozu.co.jp/
代表取締役 畑 慎也
事業内容 インターネット/イントラネット用ソフトウェアの研究開発
資本金 4000万円
所在地

〒107-0052
東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー東館 15F

資本構成 サイボウズ株式会社100%子会社
サイボウズ株式会社のホームページ
取引銀行 三井住友銀行 飯田橋支店
アクセス

◆東京メトロ 銀座線・南北線 「溜池山王駅」

 12番出口より 徒歩約5分
◆東京メトロ 千代田線・丸の内線 「国会議事堂前駅」

 12番出口より 徒歩約7分
◆東京メトロ 千代田線 「赤坂駅」 2番出口より 徒歩約7分
◆東京メトロ 南北線 「六本木一丁目駅」

 3番出口より 徒歩約8分



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